前回、古い農家の自宅の、暗い階段で、奇しくも蛇(ヒバカリ)を素手で握ってしまったブタ子。
蛇が消えていった穴を埋めてもらって一安心。
我らがブタ子、
2015年度の、異例のネズミ大量発生にどう立ち向かう?!
前回の記事はコチラ↓↓↓
⇒ 古農家の構造に、恐るべし!そこに発生する害獣達
【第1部】ゴキブリ・イタチ・ヘビとの戦い。
家から、あの蛇が居なくなった!
ヤッタ!!!
と、思いきや、それが悪かったのかもしれない・・・
・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・。
そのせいで人間軍とネズちゃん軍による、新たな戦いの火ぶたが切って落とされたのである。
その夏・・・
2015年の初夏から、確かに日照りも弱く、涼しい日が続いていた。
それはいつもの夏と変わらなかった。
夜に台所を歩くゴキブリを見かけたブタ子の妹は、殺虫剤をかけた。
数日後、ネズミを見た。
そしてまたゴキブリ・・・。
そしてネズミ捕りは仕かけられた・・・
本来ならば、ネズミという生き物は、環境変化へ警戒心が強い生き物なので、仕掛けてすぐのネズミ捕りになどかからない。
コレ↑↑↑については、
「ネズミの駆除と退治&種類とその方法。超音波で簡単に、床下・天井・台所・米蔵まで!」
の記事を参照してください。
が、翌日にはかかった・・・。
何かがおかしい。。。
それから1、2週間経っても、依然としてネズミが悪さをしている形跡がある。。。
外を歩いていても、顔に虫が張り付き、口にも虫が入る。
・・・おかしい。。。
虫や害獣が多過ぎる。
いくらゴキブリや、ネズミはどこの家庭にも居るとしても・・・頻度がおかしすぎる。
いつもならひと夏に2・3度、ネズミの形跡があれば、
「すごいな、ネズミが居る!」
ということになる。
が、今年は2日に1度の頻度でネズミに、台所にある何かを食い破られるようになってきている。
いつも野菜が保存してある場所は、さつま芋の端が食われた。
翌日は、逆の端っこから、食われてしまった・・・
つまり、横から見ると、真四角のさつま芋になってしまった!!
洗面所の固形石鹸は、毎日のように前歯を研ぐのに使われ、いつも新品の歯型が作られている。
まだ夏が始まるか、始まらないかの時期なのに、この出没頻度は多過ぎる。
慌てて、ぺったんシートや、毒餌を出してくるも、それらは「出没した」ネズミを駆除するためのもので、
「そもそもどうして出るのか」
「出ないようにする」
などの、根本的な解決にはならない。
そうこうしているうちにまたも敵兵(ネズミ)がかかった。
取り外そうと必死で暴れたのだろう、毛がクチャクチャだ。
確実におかしい、かかり過ぎだし、出過ぎだ。。。
そんな中、近所のあるじいさんがフラリとうちへやってきた。
爺さんも、今週になって2匹も捕まえたという。
尚、この爺さんのすごいところは、どのくらいまで、穴を縮めれば、ネズミが入らなくなるのか、毎日1㎜ずつ穴を縮めて、実験を繰り返しているところである。
爺さんの実験結果によると、6mmからは、ネズミも通れないらしい。
ただ7mmだとネズミは通るらしい・・・。
つまりすべての隙間や穴は、6㎜以下でないと、彼らは普通に通れるらしいという事。
ネズミもすごいが、爺さんの探究心もすごいな!!!
うーむ、6mmだと、大きなドブネズミやクマネズミは、まず無理ですので、おそらくハツカネズミでしょう。
確か、穀物が食われるって言ってたし。
うちとは離れていて、何の縁もゆかりもないのに、爺さんちにも今年はネズミが異常な程、出まくっているという。。。
更に、市内のかなり離れたお家でも、今年はなぜかネズミが出まくってて、色んな物がかじられ困っているという。
・・・やっぱり、異常発生してるんだ!!!
それからというもの、やつら出るわ出るわ。
一度など、脱衣所の洗濯機の裏から音がするので、ブタ子が覗いたら、ドタドタとこちらへ走ってきて・・・
「ホギャ~~~~~~ッッツ!!!」
っと、
絶叫するブタ子の足の間をすり抜けて行ってしまいました。
またある時は、夜中にトイレに行く、足の悪い祖母の後ろを、なぜか一生懸命追って行ってたそうな。。。
・・・目的は?!
やられた物は数知れず・・・。
こちらももちろん、食べ物は引き出しや、扉の締まる棚にしまうも、予想だにしない場所にどんどん出て、かじってゆく。
ちなみに被害にあった品々はこちら・・・
上新粉・・・お団子を作ろうと思っていたもの
餅粉・・・もちケーキを作ろうと思って、安いのでアメリカで買ってきたもの
小麦粉・・・お勝手棚にしまってあった紙袋。
フルーツグラノーラ・・・妹の朝食
洗面台の石鹸・・・
歯が伸びるのを防ぐためか、いつも削られている。
これは後日、「石鹸箱の蓋を閉める」という方法でアッサリ解決。。。
当たり前か! プラスチックだけど、効果アリ!!!
台所のスポンジ・・・
いつ消えたのか不明だったが、ある日お風呂の排水溝が詰まり、別の場所から水が吹き出たので、掃除をしたら、むちゃくちゃに細かくされた台所用のスポンジが詰められていた。
おそらく下水から上ってきたネズミが、巣作りにスポンジを持っていこうとした模様。
野菜・・・
農家なので、畑から取ってきた野菜が、保存してある。
それをたちどころに食べていく。
仏壇の果物・・・
まさかの、綺麗な仏間がやられた!
たった一晩の間に、仏壇に供えてあったリンゴや梨が派手にほじくられたように食べられ、たまたまお参りに来た親戚が、ギョっと発見!
「どんだけほったらかしにしてたんだ」ってことになるけど、実際は昨日お供えしたばかり。
ミスカルの粉・・・
ヒマワリの種や、大豆、大麦とかからできている韓国の飲み物。
昔の「はったい粉」みたいなもん。
アルミの袋なので、食われると思っていなかったが、まさかの「中はこんな感じ!」って、小窓になっているビニールの覗き部分をかじられた・・・。
ドッグフード・・・いつもしまってあるのに、箱に侵入し、袋をかじって食べる。
お客様布団・・・これは昔、うちの田植えや稲刈りを手伝ってくれるために、その期間だけ遠くの田舎から沢山のお手伝いさんが来られる為に、予備に作ってあった、物置の奥の奥に保管してあった、上等の木綿布団でした。
他にも被害があったのかもしれませんが、もはや思い出せません。
重ねて言いますが、人間軍もそのまま出し放していたわけではありません。
きちんと片づけてあった棚の隙間から入って食べ、
保管してあった箱に穴を開けてはかじり・・・
ねずみの着眼点にはほとほと驚きです。
ちなみに、仏壇や神棚に置いてある、お仏飯(オブッパン)は、なぜか絶対食べません。
・・・新米とか、炊きたてのうまい米で作ってあるのに。。。
■ではどこから入るのか?■
更に、食べ物などあるはずもない物置きへと通じる階段に、毎日無数の糞が落ち始めました。
ネズミの動線・・・つまり、どこかへの通過点でないと、こんなことは有り得ないので、ず~っと謎でした。
糞を見つける度に、ティッシュで取り除き、掃除機をかけ、絨毯と掃除機の吸い込み口にアルコールをぶっかける徹底ぶりでした^^
日夜、懐中電灯で隙間を照らし、穴を探すもみつからなかったのですが・・・いぜんとしてネズミの糞が増えていくので、あきらめることなく、探していました。
うちの裏2階への階段には、滑り止めに、一段一段絨毯が貼ってあるのですが・・・
ある日、なんとなくその一番上の絨毯をめくると・・・なんと、おかしな隙間があるではありませんか!
幅2㎝、長さ10㎝くらいの、木の隙間が!
これが俗にいう、あの世・・・ネズミ界もとい、ネズミ―ランドへと通じる、道である。
「アターーーーーーーッ!!!
・・・の・が・さんっ!!!」
と、叫び、定番のアレを呼ぶ。
「父ちゃぁ~~~ん!!!」
そして翌日んは無事、異世界への道は封じられた。
それ以後、毎日見張っているが、糞は落ちておらず、事件は起こってはいない。
しかし、またいつか、そしてまた別の場所に、その霊道は開かれるやもしれぬ・・・と思い、ブタ子は一人、結界を張り続けるのである。
後日談:
よくよく考えてみれば、ひょっとしたら、例のあの蛇、家虫(ヤムシ)だったのではないか。
後で調べたら、あれは青大将ではなく、ヒバカリだった。
この家に古くから住んで、家の中のネズミや害虫を追っ払ってくれていたのではあるまいか?
ヒバカリは、ネズミなど食わないと思うけど、ネズミにとってはあんなの怖い以外何者でもない!
対ネ軍に対する、人間軍の抑止力となっていたのだ!!!
(そう、犬や猫ですら、長くてニョロニョロする生き物を、例え見た事すらなくても、本能的に恐れるようにできているのだ。)
・・・それが間違って、ひょっこり人間界へ出てきてしまったものだから、ブタ子なんかに握られて、また元のところへ戻り、道は塞がれ、仕方がないので、どこか違う縁の下か何かの道を使って、この家から逃げ出したのではあるまいか?
家虫のヒバゴンを失った家は、あれよあれよという間に、その他の猛者どもが幅を利かせ始め、今年の我が家は連日記述する通りである。
そういえば、サンパウロにある世界にたったひとつだけ存在する「毒蛇研究所」を視察に行った際、こう書いてあった。
「ネズミの居る場所には、必ず蛇が居ます。
ネズミの巣は、放っておかずに必ず駆除するようにしましょう」
とあった気がする。
当時の私は、呑気に
「おー、そりゃそうじゃ、勝手に増えるお弁当がそばにあるようなもんだものな!」
と、
「(研究所は)うまいこと言うワイ」
くらいに、感心したものであるが、まさか数年後、間違って家虫であるヒバカリを追っ払い、逆説的にネズミに苦しめられるとは思ってもみなかった。。。
ヒバカリなんて、毒を持ってるわけではないので放っておけば良かったとも思えるが・・・
(やつらだって咬まないわけではないので、咬まれてばい菌でも貰ったら大事なので、マネしないでください)
昔は、頭が尖っているから、毒蛇だと思われていたらしく、そのせいで「咬まれたら、その日ばかりで、死ぬもの」ということで、名前が「日計、もしくは日量(ヒバカリ)」になったらしい。
ブフゥ・・毒が無くて良かった・・・。
追い出したりしてごめんよ、ヒバゴンちゃんよ、
まだ、ネ組のやつらを全て捕獲していないので、さっさと駆除して、この愉快なネズミ―劇場に幕を下ろさねばならない!
がんばるぞ~!!!
ちなみに、駆除や退治の方法については、以下の記事を参考になさって下さい!
・ ネズミの駆除と退治&種類とその方法。超音波で簡単に、床下・天井・台所・米蔵まで!
・ 家庭でもできる!簡単!種類別、ハツカ・クマ・ドブネズミの見分け方、退治・駆除の方法★
~ネズミとハムスターの違い~