こんにちは、
今日は「ネズミの種類をよく調べてから、駆除や対処を始めないと、驚くくらい効果ないよ!」という事について説明をしたいと思います。
「ネズミなんてどんなんでもネズミだよ!」と思っている方!
その対処法、いつまで経っても効きませんよ!
Contents
ネズミの種類をよく知らないことには!
まずは、自身が困っている種類のネズミがなんなのか、敵を知らねば駆除できぬ!
・・・ということで、ネズミという生き物の実態を、まずはちょっと知ってから、対処にとりかかるようにしましょう。
⇒ そうしないと・・・
効きもしないのに、クマネズミ対策に毒餌(慢性毒系!)を食べさせようとしたり、
居もしないのに、ドブネズミ対策に天井にぺったんシートを仕かけたりと、
まさにドブにお金を捨てることになりかねません。
・・・結構多いんですよ、こういう人。
⇒ 詳しくはコチラの記事をご覧になって下さい。
ネズミネズミと一言に言っても、
ねずみは地球上に約1800種類、
そのうち日本には27種類が生息しています。
その中で、一般的に「家ねずみ」と呼ばれる、街中や家屋に住むものが主に3種類いて、それが問題なのですね。。。
ネズミを駆除する必要性があるのか?
Q.なぜ駆除する必要があるの?
ハムスターは飼ってるじゃん!
A.ネズミ被害を知らない方、ハムスター愛好家の方は、
「かわいいし、見つけたらハムスターだと思って飼えば?」
と、思うかもしれませんが、絶対やめてください!
なぜならば・・・↓↓↓
ハムスターとネズミの違い
ハムスターとネズミとは歴然とした違いがあります。
それは、
ハムスターは
生まれたときから行動範囲や食べ物、
トイレを管理されており、
その体と体液等から発生するばい菌の数が違う
という事。
ネズミは、不衛生な場所を自由に移動するので、全身に病原菌をまとっているといっても過言ではありません。
ネズミの糞・尿自体が危ないのではなく、病原菌を媒介しているということが危ないのです。
※ 更に、ネズミは尿を垂れ流しながら動く習性があるため(ちょっと犬のマーキングに似てますねw)家の中に病原菌をなすりつけながら歩いていることになります。
更に、ネズミに寄生しているダニなどを通じて、菌やウイルスがヒトに感染するというケースも報告されています。
ネズミが媒介する病気についてはコチラの記事
ハムスターのカゴを掃除したからといって、とんでもない病気になったりはしませんが、ネズミの動線付近や糞尿・唾液などに知らずに触れてしまうと、ほんとうに危険です。
特に、赤ちゃん(人間のね)などは、ペタペタと両手をついて歩き回り、何かにつけ手を口に持っていくし、更に抵抗力も弱いので、本当に気を付けないといけません。
そもそも同じネズミ目の生き物ではありますが、ネズちゃんは、ネズミ亜目の生き物。
ハムちゃんは、2005年にネズミ科から独立して、「キヌゲネズミ科の生き物」となりましたので、少し違うのです。
インデペンデント・イヤー!!!
ですので、可愛がったあとで手をきっちり洗うのであれば、ハムちゃんはしっかりナデナデしてあげてください(笑)
ですが、ネズちゃんは、間違ってもしっぽをつかんだり、ネズミ捕りにひっかかっていたからと、なでたり頬ずり(!)したりしないでください。
※ 素手でつかまなければ大丈夫!とかいう事ではありません。
しっぽ自体の力も強いので、しっぽだけ捕まれた状態で、けんすい状態で人間に噛みつき、一矢報いまするよ?w
その際、歯で手袋を破るでしょうから、どちらにしろ指など噛まれて、危ないです。
・・・子どもの頃、貯米庫で捕まっていたネズミのしっぽをつかんで噛まれた経験者(私)は語る(笑)
ちなみに、ネズミには、縄張りというものがあるらしいので、ねずみがよく出るおうちに、ハムスターの糞などをわざと設置すると、ねずみは自然といなくなるそうです。
・・・実行するにも、色んな意味で勇気が要りそうですね。
通称 “家ネズミ” に共通すること
ネズミという生き物は、起きて活動している時間のうち4分の3を、捕食に費やしています。常に食べてるのに、スレンダー。
なのでけっこう数日間でも完全にエサとなるものがなくなれば、致命的!!!
兵糧攻め!
嗅覚&聴覚がとても発達しているので、昼間より夜間の動きがやたら活発です。
彼らの習性として「異物反応」と「環境適応」というものがあります。
≪異物反応≫とは・・・
いくら毒の入った食べ物や、通り道にくっつきシートを置こうとも、彼ら本能的に
「む? いつもと違うでチュ・・・危険でチュ」と察知してしまう能力です。
業者さんなどは、数日前から普通のエサを与え、安全だと知らしめたうえで、毒入りのエサに変えます。
卑怯で気の毒なこと、この上ない方法ですが、こちらが派手な病気になる事を考えれば、背に腹は代えられない、苦肉の策です。。。
それにしてもネズちゃん、すごいですね、賢いですね!
≪環境適応≫とは・・・
先ほどの「異物反応」の警戒心で、少しでも変わった状況にしてやればOK!
と思ったところで、彼らはしばらくするとその環境に慣れてしまいます。
なので、超音波や電磁波のネズミ除けなども、最初は効果があると思いますが、慣れてくると意味をなさなくなりますので、1~2週間ごとに周波数を変えたり、場所を変えたりと、対処が必要です。
逆に、外で工事が始まったり、自分の住む家屋に急に人間が引っ越してきても、すごくストレスらしいです。
ストレスが増えると、産む子どもの数が減るからわかるのだそう。
ゴミくず・隙間と穴が大好き
隙間や穴となると、ハツカネズミだと1㎝以下であっても通り抜けます。
通り抜けた先に、ティッシュや雑巾、ビニール袋、食器洗い用のスポンジなどを持ち込み、あっという間に巣を作り、生活の拠点とするとともに、繁殖の基盤になりますので、穴と隙間は、どんどん塞いでいってください。
あなたの家の迷惑ネズミ出没パターンはどれ?
どのネズミかによって、対処法も少しずつ違ってくるから気をつけて!
* ネズミの種類の見分け方 めやす表 *
・ 発見して驚き、叫んだら、逃げるどころがこっちに向かって走ってきた!
⇒ 可能性が高い順は: ドブネズミ、クマネズミです。
・ 天井裏でドタドタやかましい、壁をスルスル上り下りしているのを見た。
⇒ 可能性が高いのは: クマネズミです。
・ 畑や草むらの中に巣があり、トウモロコシや豆類が食われる!
⇒ 可能性が高い順は: ハツカネズミ、ドブネズミです。
もしくは、「家ネズミ」ではないので、ここには出てきませんが、
ハタネズミの可能性もあります。
・ テーブルの上や高い棚の中のパッケージの袋に穴が空いている。
⇒ 可能性が高い順は: クマネズミ、ハツカネズミです。
・ 人間が近づいても、路上や床で、平気でものを食べている。
⇒ 可能性が高いのは: ドブネズミです。
・ 保存してある農作物や、貯米庫などが食べられている。
⇒ 可能性が高い順は: ハツカネズミの次に、クマとドブが同等かな。
ではでは実際に、それぞれの種類を見てってみよう!
どれが、よりあなたのところに出没するネズちゃんに近いかな?
家ネズミの種類
≪ドブネズミ≫
町中で突如現れたり、ごみをあさっているのは、だいたいコイツ。
歴史上、黒死病を媒介させ、国ごと滅ぼしそうになった主な原因もこやつw
体はガッシリしてるけど、耳が小さい。 |
写真転用: 東京都ペストコントロール協会
体と糞の見た目:
体長18~28㎝。150~500g。体重250g程。1日に60~85g程を食べる。
元は野ねずみ。
毛色は、背中が灰褐色、腹が灰色もしくは黄色がかった白、尾が淡灰褐色の太目で体長より短い。
糞は太くて1㎝以上。
生態:
雑食性で、人間の食糧や残飯、昆虫や草。
平面行動が主で、寒さに強く、泳ぐのも得意。
性格は獰猛で、人をあまり恐れず、噛むこともある。
寿命は約3年。生後3ヶ月から生殖可能、年5~6回出産。
高いところに登ったりするのは、苦手。
住んでる場所:
日本全土におり、街中だと、ゴミ捨て場、建物の地下や外周の植え込み、公園や駅前の植え込み、公共下水道の中などに生活。
家庭だと、下水、台所など。水を充分に摂取できる湿った土地が好き。
一般家庭の天井裏や、ビルなどの上層階よりも、下層階に多く生息している傾向にある。
効果的な撃退方法:
平面行動(よじ登ったりはあまりしない)が多いので、床下や窓枠などに、ドブちゃんが苦手とする超音波・電磁波が効果的。
天井や屋根裏への仕掛けは無意味。
≪クマネズミ≫
天井裏とかで暴れたり、高いところの棚の食べ物の袋の食べ物に穴をあけて食べるのは、大体コイツ。
ドブと比べて、耳が大きい。 ちなみに子ネズミはフワフワで見た目がカワイイ♡ |
体長14~25㎝。体重150~200g。1日35~50g食べる。
体と糞の見た目:
ドブに比べて、体は小さいが、耳が大きく、しっぽが長い。
糞は細長く1㎝前後。
生態:
雑食性だが、植物性のものを好む。
平均寿命や繁殖率はドブとほとんど同じ。
寒さに弱いので、主な繁殖は夏。
警戒心が強いので捕獲系の駆除は困難。
住んでいる場所:
日本全土におり、建物の壁裏や、物陰などにビニールや紙くずを集めて巣を作り、生活。
建物の場合は、天井裏や屋根裏などの高さ・幅などが10㎝くらいの場所を好む。
建物の高層化にも、サービス精神旺盛に対応しており、ビル内でも見る事ができる・・・。
でも畑の周辺と、森林にも居る。
よじ登る能力にすぐれ、ドブネズミと違い、垂直に行動するため、配管や配線を伝って、自由に行動。
効果的な撃退方法:
クマネズミは警戒心が強いため、環境の変化を恐れるので、設置系の忌避剤と超音波・電磁波が出るタイプの併用が有効とされる。
近年ワーファリンに抵抗性を持つ、スーパーラットが出現し、大問題に!
うちのおばあちゃんも、血圧とか、心臓病の関係で、ワーファリンを長年飲み続けており・・・もはや100歳近くなってきたので、「スーパーばあさん」の類だと思う。
≪ハツカネズミ≫
農家の貯米庫などに昔から出るのは、主にコイツ。
体と糞の見た目:
体長6~10㎝。糞の大きさは、5㎜前後。体重30g程。1日7~10g程食べる。
ドブ、クマに比べると小さい種。
毛色は、黒・褐色・灰・白など色々。
生態:
性格は温和で警戒心が低い。草食性で農作物や、貯蔵穀物を食害する。
非常にすばしっこく、ジャンプ力もすごいので、50㎝くらいは跳ねて逃げたりするので、捕獲は困難とされるものの、他の家ネズミに比べると、民家への害が少ない反面、農家の貯米庫などへの安心した出没率は、ほっとする(笑)
平均寿命は約1年半。生後2ヵ月から繁殖可能。年6~10回出産と繁殖力が高いため、実験にも多く使われている。
住んでいる場所:
元は、農村環境に生息。今は世界各地に拡散。
都会より、積みワラの下、耕作地、河川敷などの草むらに生息。
家屋や商業施設の周辺はもちろんのこと、倉庫や砂丘、荒地、土手、河原、畑などどこにでも生息。
家屋の場合は、家屋自体にも住みつくこともあるが、物置や倉庫で生活している事のほうが多い。
備品荷物の隙間に潜伏していて、船のコンテナや、荷物の搬入とともに、畜舎や倉庫などに入ってくる。
効果的な撃退方法:
異常にすばしっこいため、捕獲系はまずあきらめる。
小さな隙間から侵入するため、毒エサや、ねずみ捕獲器より、広範囲に作用する超音波・電磁波の方が有効とされる。
上から、ドブ・クマ・ハツカネズミの順。 こうしてみると、イメージしやすい! |
どうでしょうか?
ザザーっとでしたが、あなたのお家に出るネズミがどれだから、なんとなく憶測できましたか?
できたら、次は『ネズミの駆除』です。
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