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オススメ!
100均の種で「一寸そら豆」の育て方・栽培方法
空に向かってサヤをつけてくるところが、その名前の由来ですね。
関西では、オタフク豆とも呼ばれています。
※ ちなみにソラ豆の表面の、あの黒い線、根が出てくる部分(発根部といいます)・・・そのおたふくみたいな外側と、黒い形状から、「おはぐろ」と呼ばれていますw 平安ねw
ちなみに『ガッテン!』で紹介された
「そら豆の新常識! 」激ウマレシピなどの記事はコチラ!
塩ゆでして食べたら、かなりおいしいし、植えてから春先になるまで追肥が一度も要らないという手間のかからなさ! かなりオススメです★
今回使用したそら豆の種袋
一寸そら豆(陵西一寸)の種袋表記
特徴:
寒さに強く育成旺盛、つくりやすい。
草丈1m内外、1株より3~4本に分岐し多収穫が得られます。
莢は美しい緑色で、15~20㎝位になり、1莢に2~3粒実り、種実も大きく、巾2㎝、長さ4㎝位の扁円形で甘味あり、風味もいっぱいです。
一寸そら豆(陵西一寸)の作付け年表
■ソラ豆を作るのに知っておくと良い知識■
代表的な品種:
この100均で買ってきた陵西一寸を始め、仁徳一寸、河内一寸など。
育成適温:
15~20℃くらい。
寒さに強いが、その前に1本立ちにしておく。
育成土の状態: 乾燥や酸性の土壌は、苦手。
育成土環境: 畑。連作不可(4年休栽)
栽培距離:
1条植えなら60㎝以上、2条植えなら90cm以上の畝幅を取ってね。
畝の高さは、20㎝程。
株間30~40㎝。種の覆土3~4㎝。
肥料:
基肥 ― 種を蒔く、2週間前。
追肥 ― 冬を越して、暖かくなった頃(中間・暖地で3月くらい)、伸びがよくなるので、2週間に1度、1株ごとに鶏糞を。
ではでは実際、取りかかりましょう!
■ソラ豆の作り方 播種→越冬→支柱立て■
前準備: 定植の2週間前!(中・暖地で10月中旬)
まずは土の状態を、ソラマメさん向きにしてやろう!
以下の「1.酸度を合わせる作業」と、「2.肥料(元肥)の作業」は大体いつもペアで、同時進行ですね!
1.苦土石灰や珪酸カルシウムなどで、土の酸度を中性~アルカリ性くらいにしてやる。
方法: 苦土石灰なら、全体に撒いて耕し、すき込んでおく。
珪カルなら、土全体を耕した後、畝の表面が白くなる程度に撒いておく。
2.元肥をやって、土を栄養満点にしておく。
方法: 元肥は耕す前に、牛糞をまんべんなく撒いて、すき込んでおく。
種蒔き前日の夜:
種を水に浸してから寝ます(笑)
こうすることで、発芽率がグッと上がるよ!
基本、大きな種の野菜になればなるほど、発芽時に種自体に水を含んでいないと発芽が困難になる。
イザ種まき当日:(中・暖地で10月終わり)
「前もって準備してなかった~!!! でも今日植えたいっ!」という人は、種蒔き前に耕す時、少なめの珪カルをすき込み、後で土の表面にも「うっすら白くなる程度」に少なめに撒いておきます。
種まき:
ちなみにチウラムは殺菌・小動物の忌避剤。
肌のアレルギー反応を示す人も居る。
キャプタン剤は、殺菌とカビなどの防除用の薬。
このままの状態で口に入ると、発がん性もあるので、どちらにしろあんまり素手で触ったりしないように!
株間を30~40㎝は取りながら、2~3粒ずつ種を播きます。
その時、おはぐろを下に向けて植えていくのを忘れない。
これは去年取れたそら豆の種。
黒い部分が「おはぐろ」で、ここから根が出る(発根部っていうよ)。
だから、この部分を地面側にして植えてやらないといけない。
そして土を3~4㎝ずつかけてやる。
間引く: 本葉が1本になったかな?
そしたら、元気なものが2本立ちになるよう、3本目(小さかったり弱弱しいもの)を取り除いてやる。
左のは大きいので、そろそろ間引いてやろう。
↓ ↓ ↓
本葉が2~3本になった? そしたらついに1本立ちに、間引いてやってね!
生育が遅くて小さめのものは、2本ずつでも大丈夫。
間引く場合は越冬前にはしないといけないよ?
越冬準備:
ソラ豆は寒さには強いけれど、風や霜から守ってやる必要があります。
先ほど、1本立ちにしたものの根元に、敷きワラやもみ殻等を撒いておこう。
もし畝が、西から東に縦長になってる場合は、北側の土を20㎝ほどもっこり高くしてやると、防風・防寒・防霜になるから、畑の立地に応じて、やってみて?
※ ブタ子の畑は、北側に建物がある時は防風になるので、やってないです。
支柱を立てる: 冬を越して、3月になった頃。
株元からたくさんのわき芽が出てきた?
株自体が、地面からⅤ字にモサモサしてきたでしょう?
そしたら、支柱を立ててやらないと、株が大きいので、折れてしまいます。
1本1本の株にそれぞれ支柱を立てたい時:
そのV字に沿うように竹や支柱を地面に刺して、それから地面と並行に20㎝おきくらいに紐を張って、誘引してやる。
複数の株にいっぺんに対策をしたい時:
ブタ子の畑は、株が沢山あるので、一本一本支柱を立てたりしないで、四つ角と途中途中に竹を立て、紐を貼っている。
昨年に至っては、実験的に竹すら立てず、全体を囲うように、かなりゆったりと紐で結んだ。
すると、それぞれの株は外側に伸びたい一心なので、力が外へ外へかかり、結果、紐を引き合う形になり、お互いの重みが、お互いが倒れるのを防ぐ形になった。
それによって、サヤの数が減ったりなどは、見受けられなかった。
すごく楽だし、1人でも作業できるから、オススメです。
中耕と土寄せ、そして追肥: (春になって、伸びが良くなった頃)
株の周りの土を柔らかく(中耕という)した後、株の根元にフカフカの土をかけて(「土寄せ」といいます)やろう。
2週間に1度、一株につき、スコップに軽くひとすくいの鶏糞を、株間にまくのも忘れずに!
一寸そら豆(陵西一寸)の収穫
莢(さや)は空に向かって、成長したかな?
開花後、5~6週間経つと、重みで下向きになってきて、莢自体も黒ずんできたんじゃない?
そしたら・・・
莢の形を見て?
豆つぶ自体が大きくなってきたので、豆と豆との間がくっきりとくびれてきたかな。
そしたら食べごろです!!!
注意: お料理や好みによって、収穫時期は変わります。
詳しくは『ガッテン! そら豆の新常識』絶賛レシピなどの記事をご覧ください!
実際には、豆と莢をつなげている部分(胎座部)が黒ずんでくる前に収穫するようにする。
莢を持って、横にくるっと回すだけで、簡単に収穫できるよ!
そら豆も、ブロッコリーやトウモロコシと同じで、「新鮮なうちに食べた方がいい作物」のうちの1つ。
だから、お店で買うんじゃなくて、おうちで作るのを強くオススメするよ。
時を争うように下処理して、おいしい内に食べてしまおう!