今日のテーマは、『正月菜』です。
憶測すると、種袋は見るからに「正月のお雑煮に入れたら、さぞかし美味しかろうて」という感じがします(笑)
ブタ子が現在、畑をしているのは「中国地方」ですが、どうにも聞きなれない菜っ葉です。
そもそも「正月菜」って何でしょう?
Contents
■正月菜とは■
↓↓↓ 使った種はコチラ ↓↓↓
種袋の品種には『晩生小松菜』とあります。・・・小松菜の一種のようですが?
正月菜・・・別名『餅菜』??
小松菜の一種。
正月菜(晩生小松菜)の種袋の表記
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特徴:
丈夫で作り易く、種まき後50日位より収穫できます。
お正月の雑煮に欠かせない青菜で、風味・食味も良い。
葉は濃緑色の長円形、茎はへんぺいで細く、やや丸味があります。
~~~~~表記終わり~~~~
『正月菜』の種まき時期等、作付け年表
調べてみたところ、現在は消えていますが、東海地方の農林水産省のホームページに、特産品として記述があり、ざざっとまとめるとこんな事が書かれていました。
「愛知県尾張地域で昔から栽培されており、その辺りの武家の雑煮では餅菜のみを具として、「餅」と「菜」を一緒につまんで食べるのが習わしであった。
「名(菜)を持ち(餅)上げる」という風に、縁起を担いでいた。」
・・・とのこと。
ふむ・・・小松菜がとりわけ「不味い」ってことはまずないので、外れはなかろうけども? おいしいのかしら??
■正月菜の栄養価■
タンパク質、カルシウム、鉄分、ビタミンA、B1、B2、Cを多く含む緑黄色野菜。
風邪、動脈硬化、ストレスなどに効果があるとされる。
正月菜は小松菜に比べると柔らかく、その食味を求める消費者もあり、昔は尾張地域の一部の農家でのみ栽培されていました。
また、小松菜よりも葉の厚みがなく、葉色は薄く、葉柄が細いため、日持ちは劣ります。
ではでは行ってみましょ~!
『正月菜』の作り方、基本小松菜と一緒ですので、初心者さんも安心ですね!
どうぞ~ (^^)/~~
正月菜(晩生小松菜)を作るのに
知っておくと良い基本知識
育成適温: 20~30 ℃くらい。寒さに強く、雪の下でも濃い緑を保ち、霜に当てた方が甘味が出ておいしくなる。
育成土の状態: 堆肥のたっぷり含まれた土。
育成環境: ビニール袋、麻袋、プランター、畑。連作OK。
栽培距離:
畝幅 60㎝くらいの小さな面積の場合、種はばらまき。
畝幅 120㎝くらいの広い面積なら、3列に筋まきした方が管理が楽。
基肥: 種をまく3週間前に、たくさんの堆肥と共に、牛糞を!
間引き:
本葉2枚の時、葉が触れ合わない程度に、1回目の間引き。
本葉4枚の時に、2回目。
本葉5~6枚の時に、3回目の間引きを行い、株間を 12㎝くらいにしてやる。
土寄せ:
間引き後は、毎回土寄せをする。
追肥:
1回目と2回目の間引きの後には、有機肥料を忘れない(化成肥料がOKの方は、液肥がいいですよ)
3日目の間引き&土寄せの後にも、追肥。それ以後、1週間おきに2回。
ではでは実際、取りかかりましょう!
正月菜(晩生小松菜)の育て方
まずは土の状態を、小松菜さん向きにしてやろう!
前準備: 定植の3週間前!
畑に完熟堆肥を施し、よく耕しておく。
小松菜の収量は、土中に含まれる腐植質(堆肥)の量で決まります。
必ず完熟した堆肥を、充分にすき込んで、土を肥沃にしておきます。
酸性にはやや強い野菜なので、下準備としての苦土石灰までは撒かないでよい。
種まき:
正月菜の種は、光があると発芽しやすいほうなので、覆土は薄くでいい。 |
ビニール袋 / 麻袋:
たっぷりの土を入れて、間引き&追肥を怠らなければ、スーパーの取っ手がついた白いビニール袋でも育てられる。
(近所の人から、こんな状態の野菜もらったら、センスすら感じるよね! 嬉しい!)
プランターの場合:
縦長プランターに、条間は 10cm。縦に2列、筋まきを。
以後は、畑の場合と同じように間引き&追肥をし、育ててやる。
畑の場合:
畝幅 60㎝くらいの小さな面積の場合、種はばらまきにするつもりで。
畝幅 120㎝くらいの広い面積なら、3列に筋まきした方が管理が楽。
発芽はおよそ4日~1週間後。 小さな芽が沢山出てきている |
その後の《間引き・土寄せ・追肥》などの作業
本葉2枚の時: 1度目の間引きをして、葉が触れ合わない程度にしてやる。
※ 間引きは基本、早め早めに行うようにする。
↓ ↓ ↓ 土寄せをした後、初めての追肥(鶏糞。科学肥料が大丈夫な方には、有機液肥がオススメ)
本葉4枚の時: 2回目の間引き。
↓ ↓ ↓ 土寄せをした後、2度目の追肥(前回と同じものを)
本葉5~6枚の時: 3回目の間引きを行い、最終的に株間を 10㎝以上に。
※ 畑の場合は、最終株間にした後も、順次、混んでいる部分から収穫し、株間を広げていくとよい。
↓ ↓ ↓ 土寄せをした後、追肥(科学肥料OKの方は、今度はパナオーレス等の、生殖成長を活性させる類のものがオススメ◎)
以後、1週間おきに2回、鶏糞(パナオーレス◎)を与えます。
特に、種まき後 30日頃からは、牛糞&鶏糞を混ぜた、追肥を欠かさない。
小松菜類は、この時期を皮切りに、すさまじい勢いで多量の肥料を吸収し始めるので、追肥を絶対忘れない!
↓ ↓ ↓
種まき後、40日頃: 地表に珪カルか石灰をうすく撒いてやる。
この時期になると、石灰欠乏症や微量要素欠乏症等が出やすくなり、葉の生育が阻害されたり奇形が出たりするので、酸度に気を付ける。
正月菜(晩生小松菜)の収穫について
種まき後、50日頃: 収穫
寒さに強く、実は「霜に当てたほうが甘味が増し、おいしくなる」というデータもあるので、寒くなっても慌てて引っこ抜かないで大丈夫!
秋まきしたものは、実は3月くらいまで収穫できる。
間引き菜も、食べられますので、捨てないでどんどん料理に使ってください!