今日のテーマは・・・
めでたく昨年から商品化され、商品名も決まった、新種のお米『恋の予感』の評判
・・・特に、今年の評判についてです。
ブタ子も、『恋の予感』を初めて食べる人達の感想が知りたくて、調べてみたのですが・・・
いかんせん、Yahoo!やGoogleの検索エンジンに「恋の予感」なんて入れようもんなら、歌詞からゲームから、恋愛小説から、色恋の悩みまで、出てくる出てくる・・・。
「ワシには一番、関係なかろうがいっ!!!」と、プリプリしつつw
無いなら、私がしょーーーじきに書きますので、覚悟して下さい★
・・・先に書いておきますが、酷評になりました。
注意:
ブタ子の家は、米農家でしたが、近年米を作っていない、廃業米農家です。
おじいちゃん達は、「特A」とかもらっていた自慢の米農家だったですよ! えへへ。
なので、農協とか米屋、農機具屋さん等の回し者ではないです(笑)
なので、ズケズケ書かせていただきます。
■『恋の予感』とは?■
ご存知ない方の為に、サラ~っとおさらいです。
そもそも『恋の予感』とは、どんな米なのでしょうか?
父は「中国178号」× 母「きぬむすめ」の間にできた一人娘(かどうかは知らんけど)です。近年の温暖化対策で、「耐暑性品種」として品種改良されて生まれました。
■『恋の予感』の評価■
で、実際の米の評価ですが、激ウマです。
超ウマです!!!
関連記事はコチラ ⇒ 「新種のお米『恋の予感』食味と値段」
そりゃもうピカイチです。
「コシヒカリ」と比べても、ひけを取らず、米粒自体が主張しているかのごとくプリプリした一級品です。
そして、何度も言いますが、冷めてもおいしいです。
冷めたら余計「本来の米の力」が出てくるとでも言いましょうか。
炊きたて・アツアツの米は、よっぽどの物を食べなきゃ、大体おいしいですから^^
「騙されるもんか」と思ったら、一番容量の少ない、安い「恋の予感」を買ってきて、「おにぎり」にして食べてごらんなさい。5㎏で¥1750くらいでしょうか。
それを、だいぶと冷めて、つめた~くなった頃に食べてみて下さい。
「なにこれ???」って思いますから。
ブタ子は夜勤の時、この真っ白な握り飯を食べるの、すごく楽しみでした。
■食べた方の感想■
この間、「恋の予感」を初めて食べた人が言っていました。
この方は、早めに刈り取った『恋』を、ご近所から貰い、食べられた一般の方です。
勿論、「別段、味に注目してるわけでもなければ、米農家でもない人(看護婦さん)」の感想です・・・
「ウッマ、なにあれ?!」が会社に来て、開口一番に言われた一言w
「初めて食べたんだけど、何あの米・・・ウッマイわぁ~!!!」とのこと。
他にも農家さんだと、今まで他品種を作られていたのが、昨年農協さんか誰かに勧められて、一枚だけ『恋』を植えてみたら、あんまりおいしいので、今年は大がかりに『恋』に変更されたお家もあったようです。
最後が、今年多かったパターンです^^
今年は春先から気温低かったし、日照も少ないもんだから、幼苗がうまく育たない。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 「致し方ねぇ・・・」
途中で農協に、急きょ苗を買いに走る農家さん増える↑
(例年ならお百姓さん、種から立派に米まで作れるのにね、自然には勝てない)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 「苗、まだ残ってるかい?」
行った先の農協では今年から「恋」を推奨している。
なので「恋」の苗ストックはある。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 「『恋の予感』って何だい? コレ。」
「元の品種とさして違わない手間やペースでやれる」と農協さんに言われる。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 「ふーーーーーん、そういうもんかい?」
何がなんだかわかんないけど、まぁ悪くはないだろうから、作り始める。
↓ ↓ ↓ ・・・ す・る・と ?!
「むっちゃウマイやん、ナンジャこれ?!」パターン・・・(笑)
ほんとなら「日照不足」「低気温」などは、災難ですが、今年はこれが作付けを増やす面で功を奏したみたいですね。
まだ市場に出始めて、日が浅いので、一般の方の意見はまだまだ少ないのですが、毎年毎年「一級品作るぞ!」ってやってる人達が試しに作ってみて「こりゃウマいぞ?!」って、言うんだもの。
そして、実際『恋』に切り替えちゃうんだもの、信憑性あるでしょ。
「そこそこ普通で、食べてもらえるやら、売れるやらわかんないもの」を、張り切って作んないもんw
食べてみて、もしウマかったら、その時は言わせて!
「・・・・・・それ・見た・事・か!!!」 って(笑)
米になんの興味もなくて、何かのはずみにこの記事に迷いこんだ方がおられたら、是非食べてみて!
騙されたと思ってさ・・・騙されないですから(笑)
刑務所じゃあるまいし、古古古米から、古古米、超新米、に至るまで、子どもの頃からさんざん食わされたブタ子が言うんだから、信憑性アリよ!(笑)
■気になる、今年の『恋の予感』の味の評価は?■
ここからは、私の独断と偏見で感じたまま、分不相応にも、農家さんにキッツイことを言わせていただきます。
まず前フリです。
当たり前ですが、『恋の予感』は「耐暑性品種」です。
「耐暑性」ってことは、暑さに強い・・・つまり「寒さ」には弱いって事です。
得意としない環境で作った米が、例年に比べておいしくなるかどうかは、想像つきますでしょうか?
プラスアルファで、今年は例年より平均気温低かったですよね?
公表してある情報では、『恋』は「中生の晩」です。
でも実際には、「晩生」です。
今まで育て慣れてきた「晩生品種」はどれですか?
西日本なら「ヒノヒカリ」でしょうか?
『恋』の積算温度は、1,100℃ですよー! 『ヒノヒカリ』は950~1050℃くらい。
つまり、「ヒノヒカリ」より、ずっと遅く刈り取りですよ~!
1日の平均気温が50℃っていうのはこの時期、まずないですからw
「ヒノヒカリ」とおんなじ頃、刈り取った方多かったですよね?!
詳しくはコチラ ⇒ 『恋の予感』の稲 刈り入れ時期 判断の仕方・調べ方
※ 営農家の指導員の方からもお話を伺い、書いています。
試しに、もし周りにお持ちの方、おられましたら、去年の・・・つまり「古米」になってしまった「恋」と食べ比べてください。
あれ? 去年の方がおいしくない?
私は正直、先週、今年第1号の「恋の予感」と書かれた袋を食べた時、「銘柄表記」の間違いかと思いました。
一昨年、去年があんまりおいしかったから、あれだけ楽しみに『恋』を炊いた家族も同じ反応でした。
「・・・こんなんだっけ?」が、一言目です。
・・・つまりマズイんです。
マズイというのは、例年の「恋の予感」とは比較にならんくらいマズイのです。
まだたった一つの、農家さんだけが作った「恋」では判断できません。
・・・マジで、「銘柄表記の間違い」かもしれないからです。
次の農家さんの「恋」を待ってから、また書かせていただきますが、味、落ちてますよ。
ただし、名誉にかけて伝えておきますが、今年の米のマズさは、「恋の予感」に限ったことではありません。
正直、他の品種も、メッタメタでした・・・。
詳しくはこちらの記事へ:
2015(平成27)年・秋【新米全般の感想・評判】まとめ
【原因はなんでしょうか?】
他の品種と比べれば、先ほどのコメントの数々のように、確かにおいしいかもしれません。
が、実験段階の米と比べて、いざ商品化され、出荷が始まってから食べてみたら、実験段階の方がウマかったでは、話になりません。
これでは例年、品質と味の低下が懸念され続けた「ヒノヒカリ」と同じ末路をたどるやもしれません。
日照不足が原因でしょうか?
それとも暑いところに向いてる品種を植えたら、寒い年になってしまったのが原因でしょうか?
いずれにせよ、
今の段階でわかっているデータをもとに、
勝手なさじ加減で刈り込んだりしないで、
基本に則って育ててみて欲しいものです。
なんてったって、「新品種」ですから。
誰も正しい育て方を知らないわけです。
じゃぁ、農協さんが出してくれた「こういう風にやるのがいい」ってのを、遵守してみるしかないんじゃないかな。
その上で、不味かったり、品質が低かったりしたら、翌年から改善してみましょうよ。
まだ「よくわからないもの」を、適当にやるのは、失敗してみずから評判をおとすことになりかねません。
ベテラン米農家さんなら、その経験をフルに活かして、すっごいうまい米、食べさせてくれる^^
まだ刈り込みの様子を見てる農家さんの米の出来も、すごく楽しみです!
きっとおいしいのができるでしょう!
乙女?が、お釜抱えて待ってますからね、いっちょおいしいのをお願いします★
