今日のテーマはずばり、コチラです。
「食肉と発がんリスク」
今年の10月、世界保健機関(WHO)が発表した、ある調査報告によって、食肉業界を始めさまざまな機関が荒れに荒れています。(笑)
・・・この騒ぎ、毎度やるんですよねー。
食肉に関する、警鐘が鳴らされるたびに、世界の機関が荒れる荒れる・・・。
海外では、2000年頃の狂牛病騒ぎの時に、各家や施設をめぐり、狂牛病保持の牛をチェックする検査官が、なぜか厳しいと有名な調査官に限って、少なくとも2,3人殺されるというすごい事件まで起きましたね。
私は当時、子どもなりに
「ワイロが効かない、杓子定規な人に限って殺されるなんて、明らかに口封じでしょ」
と、真剣に考えたりしていました(笑)
(ちなみに、その報道は多かったみたいです。)
で、今回WHOが発表したのがコチラ。
原文:英語
http://www.iarc.fr/en/media-centre/pr/2015/pdfs/pr240_E.pdf
10か国、22人の専門家による「赤肉、加工肉の人への発がん性」についての評価です。
ここでいう赤肉: さまざまな哺乳類の筋肉の肉。牛、豚、羊、馬、ヤギ。ステーキも含む。
ここでいう加工肉: 牛、とくに豚。味を強化するか、保存状態を良くするため、塩を加えたり、発酵、燻製などのプロセスによって、形態を変えた肉。
臓物や血などの肉副産物。ハム・ソーセージ・ベーコン、フランクフルト、ジャーキー、缶詰の肉とその液体。
※ 評価は全世界地域の人を20年間対象とした、疫学研究、動物実験研究、メカニズム研究などからなる科学的証拠に基づく総合的な判定。
それによると、赤肉・加工肉に高い発がん性がみられ、直腸結腸がんを発症するリスクがあると発表。
度合いは、赤肉を毎日100g(ほぼ平均的な1日の摂取量)食べ続けると、結腸直腸がんのリスクが17%増加。
ハムやベーコンなどの加工肉を毎日50g(大体2、3枚分)食べ続けると、発症率が18%高まるとしている。
更に、加工肉を食べることによる発がん性レベルは、全部で5段階のうち、たばこやアスベスト、ディーゼル車の排ガス、ホルムアルデヒドと同じ、トップレベル「人に対する発がん性が認められる化学物質、混合物、環境」に分類された。
赤肉を食べることによる発がん性レベルは、1段階下の「人に対する発がん性が、おそらくある科学物質、混合物、環境」に分類された
赤肉については、「大腸がんだけではなく、すい臓がん、前立腺がんとの深い関係を示す証拠がある」とあり、
「1週間に500g以上食べないように」
と警告まで出している。
ただ、加工肉の摂取すると、なぜ発がん性が高まるのかの仕組みについては、まだ解明されておらず、「加工や調理の過程で、生成されている化学物質が影響している可能性」についても示唆している。
報告書には、「摂取量の増加に伴って、発症リスクは高まる」としているので、18%では済まないかもしれない。
ちなみに、世界でがんの種類ごとの死亡率は、
喫煙が原因・・・100万人
アルコール摂取が原因・・・60万人
大気汚染が原因・・・20万人
加工肉の過剰摂取が原因・・・3万4000人
ということなので、他の圧倒的な数のがん死亡者数と比べると、かなり少ない。
・・・と、そこまでがWHOの発表であるが・・・ここからは毎度同じみ、批判団体の意見を書いてみたいと思う。
まず、北米食肉協会:
「最初から、特定の結論を導き出したいがために、データを歪曲している。
肉がどれだけバランスの取れた食事を提供しているか、などのいい点は、すべて無視されている。」
「なんでもかんでも発がん性に結び付けるスタイルはいかがなものか」
欧米メディア:
「発がん性が明確になっている、化学物質を含むたばこと、肉を同じレベルにあると位置づける比較は、極めて不適切。」と、報告に懐疑的な専門家の意見を紹介。
米国市民:
「肉好きの人達は何を食べればいいのか」
Meat Advisory Panel(MAP)・カーディフ大学教授:
「赤身の肉を控えることが、がんのリスクを下げる有効は手段などにはなっていない。
がんを避けるもっとも有効は方法は、タバコを吸うのをやめて、標準体重を保って、過度のアルコールの摂取を避けることだ」
ちなみに・・・
世界で最も肉を食べている国・トップ10
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世界で最も肉を食べない国・トップ10
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ここからは、ブタ子の意見をひとつ。
実はブタ子、お肉や魚がろくろく食べられません。
子どものころからそうでした。
よっぽど体調がいい時でないと、なぜか数時間後に、お腹を壊します。
悪い時だと、何事もなく夜が来たかと思うと、夜中に脂汗を出して突如ぶっ倒れたりして、気が付くと薄着で朝だったりするので、すごく危ないのです(笑)
その事実に気が付くまでは、ほんとに盲目的に、世の大人が言うように
「お肉もバランス良く食べないといけない」と信じて、
牛乳も肉も無理に食べていました。
それこそ腹を壊しながら。
そんな時、日本に狂牛病騒ぎが到来しました。
そして偶然にも、そんな時期、菜食主義者の方々と出会い、初めて肉と、自分の体のことについて調べ始めました。
(おそらく、生き物に含まれる脂が体に合ってないのではないかという事までは、今はわかってますw)
そこで知ったのが、関東大震災(1923年・大正12年)あたり、日本で牛鍋が流行り出し、一般に牛を食べる分化が浸透し始めた事。
それまで、牡丹鍋や鳥串などはありましたが、せいぜい「獲物が獲れたとき、食べる程度」であったものが、牛肉の普及により、食生活がどんどん欧米化していくのです。
すると不思議なことが起こります。
絵に描いたように、大腸がん患者の数が増えるのです。
その頃なので、癌になんてなろうものなら、助かることはなかったでしょう。
上記のWHOの発表に、
「なんでもかんでもがんに結びつけやがって! 大げさな!」
「食肉と不健康は関係ない」
と、各界・愛肉家から非難轟々ですし、
日本のネットですらも
「またこれか!」
「なんでもかんでも危険性危険性って、あおるだけあおる。」
「嘘ばかり! 何も食べられなくなる」
などの意見が飛び交っていますが・・・
他の発がん性うんぬんより、「肉」に対する発表は、ひときわ風当りキツイって気づいてました?
食肉と病気の関係性、食肉の必要性、食肉と人間の乱暴性の関係、等、「肉」が関係するものの研究成果は、これまでもさまざまな機関から発表されてきましたが、ことごとく批判され、一度取り下げさせられたり、書き直しを求められたり、発表の差し止めを求められたり・・・世界各国共通で、精肉業界・関係各社がいかに強いかの方が気になる動向ばかりでした。
アメリカでは90年代、当日狂牛病の研究発表を控えた、日系研究者が車内で殺され、一緒に乗ってて犯人を見、車外に逃げた当時まだ子どもであった娘さんも、しばらく追われて、殺されましたね。
・・・まだ子どもなのよ?(怒
普通の物捕りなら、子どもまで追いかけまわして、殺したりする必要あるのかしら。。。
きっと彼女は、犯人を見てるはずです。
「発表されては困る、誰かがいる」としか思えません。
今回の発表も、世界保機関(WHO)からでなければ、無事発表できていたか、また、発表できたままであったか、わかったものではありません。
こえーこえー!
ブタ子は、単純に一般人として・・・
「日本に牛食文化が来たとたんに、大腸がん患者がゴボっと増えた」というデータだけで充分だと思います。
これが全てを物語ってる・・・。
「牛だけが来たわけじゃない、西洋食文化が始まったんだから、原因はわからない」と、いう意見もありますが、それでも充分でしょ?
たかだか食い物! されど食い物!
・・・人間1日3回食べてますからね!
長期的にみて、健康で居られるものを食べましょうね!