なんとYahoo!JapanのTopニュースに、大根(!!)のニュースが躍り出た・・・。
記事はすでに削除されたようです↓↓↓
参照: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151207-00000006-kobenext-l28
神戸新聞NEXT 12月7日(月)配信
これはかいつまでん説明しますと、
11月が記録的に暖かく、例年にない降水量であった為、全国的に出荷量が増加してしまい、値崩れを起こしたことによるニュース。
それにより、国指定産地である兵庫県たつの市の「成山新田」では、自主廃棄する農家も出てきた。
本来なら、店頭に並ぶ標準的な大きさのもの、【1ケース10キロ、10本入り】が、10月初旬の時点では1200円と例年並みだったものが、11月に入り、全国的に流通量が急増して価格は下落。
同じサイズで、品質的に最も優れたものでも600円、サイズによっては採算割れとなる異例の値崩れ。
8月下旬から種まきが始まった成山新田の秋冬ダイコンだが、少雨だった10月から一転、雨が続いた11月に生育が早まり、急いで収穫したものの、肥大する早さに作業が追いつかない状況となったものの、出荷は先述のとおり、悲惨なことに・・・。
廃棄処分を決めた農家は「大きすぎて箱に収まらない。価格が経費分にも届かないので出荷はやめた」とあきらめ顔。
カット野菜などを扱う頼みの加工業者も、あまりの数に、さばききれずお手上げ状態に。
秋冬ダイコンの出荷は、通常3月まで続くので、「全国的に生育が早まり、前倒しで出荷しているので、年明けになれば情勢が変わる可能性もあるので、事態の推移見守る必要がある」との見方も。
9月~10月前半の大根の価格は、¥198とかでむちゃくちゃ高かったのになぁ~・・・11月になって急に雨が降れば、こんな惨状になってしまいましたね・・・。
思えば2カ月前・・・何もかもが通常の値段の2倍でしたね・・・夏なのに、気温は低く、雨もそうそう降らず、そもそも日光すら弱い日がずっと続きました。
ズッキーニなどの夏野菜はほとんど採れず。
日光が大好きな、オクラなどの取れ高は、そりゃもう壊滅的に少なかった。
白菜は、1玉400円弱・・・キャベツも200円くらい。
野菜などシーズン物だが・・・米などはほんと悲惨でしたね・・・育つけど、そうおいしくもないという。
けれども11月下旬になると植えっぱなしになっていたズッキーニなどは、ボッコボコ採れるという・・・
おかげで、ブタ子はラタトゥイユ食べたくても、ズッキーニ以外のナスなどの夏野菜が揃わず、お鍋が寂しかった・・・。
農作物って気候・環境にはほんとに素直・・・素直すぎて困っちゃう。。。
でも農家さんへの打撃を考えると、気の毒極まりまい。
動物もそうだけど、一生懸命育てても、捨てるしかないというのが一番悲しいと思うな。
寄付・保存できるもんなら、大量に北朝鮮へでも送ればいいのにね!
「市場」「お金」がメインで、野菜を育てていくから、こういう事が起こってしまうんだね・・・。
■野菜の相場の調べ方と、値段■
【通常の値段】@東京都内
大根1本 ¥138~198
キュウリ1本 ¥20~50
人参1本 ¥40~60
キャベツ1玉 ¥138~198
これは首都圏以外の人からするとびっくりな値段ですよね。
なぜなら、首都圏で「安売り」の日くらいの値段が、地方では普通の値段だから(笑)
その野菜も、高値の方を参考にすると、地方だと2倍買えてしまう!!!
次に、参考に青果の販売値段報告書を見てみましょう。
以下は報告されている、東京青果株式会社の【野菜相場表】
http://www.tokyo-seika.co.jp/price06/download/yasaso.pdf
本日、もしくはここ数日の値段相場が見られる。
各都道府県・地域にもあるので、これで大体の相場がわかる!
検索エンジンに「野菜 相場 ○○県」などと入れれば、出てくるよ。
ちなみに横浜: http://www.yokohama-marunaka.co.jp/assets/files/upfile01.pdf
で、これによると大根Lサイズ(普通のでっかいやつ)は10Kgで¥1080~1296
でも横浜はもっとひどい・・・同じLサイズの、同じ10Kgで¥756。
キャベツは1玉: ¥95
少しこぶりの大根が1㎏くらいだから・・・それが10本と計算すると約¥130。
横浜だと¥76・・・すごい・・・これじゃぁダメだ。
安売りでもないのに、こんな値段じゃだめだ。
だってこれ、「販売値段」ですよ? 「仕入れ値・卸し値」じゃないんですよ? しかも首都圏でこれって。
ちなみにきっかり1か月前の北海道は以下↓↓↓
http://homepage3.nifty.com/raru/yasai.pdf
Lサイズ大根1本: ¥240・・・今の値段だったら、3本買えるかも!
白菜 4分の1: ¥150
キャベツ 半玉: ¥180・・・すごい今の4倍だ!
あの北海道ですら、こんな状況だったことを考えると、首都圏の現在は凄い。
いくら丸丸太った野菜ができても、市場に出すとなると、こんな問題が起きてしまうのが、「作る者」としてはさびしい。
しかも、「聖護院大根ってなあに?」の記事にも書きましたが、「飢饉を救うものといったら大根」「毒消しといったら大根」「冷え症や神経痛の緩和にも大根」「保存食といったら大根」と、「万能ネギ」ならぬ「万能大根」なのに~・・・ごめんよ、大根ちゃん、捨てるしかないのかなぁ。
このダメになった大根を細く細く加工して、大量の切り干し大根を作ってみたいですね!
色々使えますもんね、切り干し大根! おいしいし★
■市場とのトラブルをどう解決するか■
大根農家も、ただ出荷したり、加工は業者に任せるだけでなく、大根を細く細くカットできるマシンを買って、大量にも消費できるよう、舵取りをしたらいいのにね!
作った場所と同じ場所で、切り干し大根も作ることができればいいだろうにね!
広い大地で、天日干しした切り干し大根は、機械でゴーゴーと乾燥させたものなんかより、栄養価高いだろうにね!
ただ干しただけでも、ビタミンD,B群、カルシウム、鉄分、ナイアシン等がグッと上がるのにね!
カルシウムとかは、15倍になるって報告されてたし。
普通の民家だと、大量の大根を干す場所はなかなかないだろうけど、農家ならドド~ンとしているもんね!
そして私なら、切り干し大根や大根そのものを使った、まるで新しい料理を考えるかもしれない。
アイデアをしぼって、「いざ」に備えて、そしてお手頃な付加価値をつけてゆかないと、農家は一軒一軒つぶれていくだけ。
これから農家(生産者)として舵を取る人が居るとしたら、自分が特化してやっていこうと思っている野菜の使い道や加工まで年頭に入れて、計画を立ててやっていかないと、農家として働くということは普通の仕事以上に、トラブルやハプニングに見舞われるよ。。。
もはや「作るだけでは、廃業待ち」って時代がとうに来てしまっているんだもんね