100均の種で、『聖護院大根』を植えてみたいと思う・・・と、その前に、『聖護院大根』ってそもそも何?
大根っていう割には、まん丸だけれど、カブじゃないの?!
・・・じゃぁ「聖護院カブ(カブラ)」とどう違うの? 同じもの??
様々な疑問がわいてきて、もはやカオス(混沌)ですが、野良仕事をするうえで、知っておいた方がいいことですので、ひとつづつ解決していきましょう!
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大根とカブは同じものか、別物か
形は似ていますが、全く別物です。
どっちも根菜で、「アブラナ目」「アブラナ科」ですが、次が違います。
まずカブは、そのまんま「アブラナ属」です。
ですが、大根は「ダイコン属」という、なんか一文字書き間違えると「大根族」みたいな、冴えない感じになっちゃいますw
ちなみに「春の七草」の「すずしろ」とは、大根の事。
どうやって見分けるの?? 大根とカブの見分け方
私達が思い浮かべる一般的な大根は、「長大根」って類のものですが、
今回の『聖護院大根』は『桜島大根』なんかと同じ、「丸大根」という類ですね!
ここにきて、言いにくいのですが・・・
カブにも、丸いものばかりでなく「長カブ」とかいう、ますますややこしいヤツも居ます。
「見た目、似過ぎじゃねぇ~?!」
「形似てるのに、2つ落ちてたら、どう見分けるのよ?!」
・・・落ちてない落ちてないwww
はい、簡単に見分ける方法が2つあります。
1) 胴体の表面を見る方法。
つるつるっとしてたら、カブ。
なんかプツプツしたへっこみが、列になってたら大根。
2) 葉を見る方法。
ふちの模様がなめらかであれば、カブ。
大きく切れ込みがザクザク入っていれば、大根。
ただ今調整中。 よいカブ写真が撮れ次第、Upし ますのでお待ちください。 |
大根なんぞに栄養はあるの?
大根って、緑黄色野菜? 単色野菜?
気になりますね・・・
よく「レモン100個分のビタミンC配合」とか「人参5本分のカロテン配合」とか聞きますが、「大根○○本分の○○配合」とかとんと聞きませんもんね。
昔から言うとおり、「大根はどこの部分でも食べられる」わけですが、実は大根、緑黄色野菜でもあり、単色野菜でもあります。
葉っぱの部分が、緑黄色。下の白い部分が淡色野菜。
「緑黄色野菜」の定義は、別に緑だからという事ではなく、「可食部100g中にカロテンを600μg含」んでいればいいのですが、大根の葉にはすごい量のカロテンが含まれているので、堂々の緑黄色野菜の分野ですね。
・・・スーパーに並ぶ時には、綺麗にカットしてありますが、あなたもブタ子の『節約野菜の育て方』に沿って大根を植えれば、この栄養価の高い部分が毎日のように食べられますよw
ビタミンCもとっても豊富ですから、大根は。
普段食べてるのは、大根の根の部分だよね?
そうです・・・が実は、あの白い部分は「根」だけではありません。
幼苗である、カイワレの時もそうですが、実は、葉以外の部分は、『胚軸』という茎みたいに見える場所と、根の部分があります。
根の部分はひげ根が生えていた形跡とでもいいましょうか、小さいへこみがある部分から下がそうです。
■じゃぁ大根は普通の野菜と同じじゃないの!■
ですね・・・と、言いたいところですが、実はここからが特記すべき部分です。
大根と他の野菜との決定的な違いは、大根が「消化酵素」を持っていることです。
ジアスターゼ(アミラーゼともいう)といいますが、よく刺身のツマとか、蕎麦に大根の薬味とか、油料理のふちに大根サラダとかがついてますよね?
あれがこの作用を利用している為です。昔から「あたらない大根」とかいう言葉もありますしね!
詳しく書くと、このジアスターゼ(毒消しですね!)には、毒消しの効果がありますので、
刺身などの生魚や、小麦粉などが腐ったりする時の腐敗毒を消してくれたり、
蕎麦などの炭水化物でんぷんや油の消化も助けてくれます。
殺菌作用もあり、防カビの作用もあったりと、天然薬ですね!
ただし、ジアスターゼは熱に弱いので、大根おろしなどの生で食べないと意味がありません。
なんとすばらしい野菜でしょうか!!!
薬を飲まなくても、ひょっとしたら消化不良が治せちゃうかもしれません!
(そういう目的で食べるなら、ジアスターゼの含量の多い、しっぽの部分を食べてみましょう)
他にも、咳やのどの痛みを和らげる、去痰作用。
干した大根葉をお風呂に入れて、冷え症や神経痛の緩和に。
大根はその形状ゆえに、たくさん食べられる
昔は「農業」といったら、まず「大根」だったようです。
大根は植える土地が違えば、ひとつたりと同じ味の大根が生まれないという不思議な野菜でもあります。
昔も昔、そのまた昔から、日本人の飢饉を乗り越えさえてくれたのも大根、腹を肥えさせてくれたのも大根、「そのままでも食える、料理しても食える、干しといて後でも食える」のも大根!
もはや悪いところなどあるのでしょうか、大根!
さて、大根に対する見方は変わってきたでしょうか?
生モノ料理の後などには、積極的に生の大根を食べて、腹痛のリスクをおさえて、栄養もしっかり摂取しましょうね!